もうじき
10年経つ頃になりますが、
町内会の会計を
していた時期がありました。
初めての役員でしたし
ほとんどのかたが、
60代以上の
経験豊富なかたばかり。
お祭りは
手伝ってきたものの
町内会が
どのような形で
地域のみんなを
支えているのか
全く知らなかった。
そんな中で
唯一の副会長さんが女性で
子育てと仕事があり
一緒に時間を合わせて
何かをする…
ということが
難しかったわたしを
信頼して
自由な発想のまま
役員をさせてくださいました。
おかげで
敬老会などは、
｢いままでで一番楽しかった！｣
と言ってもらって
感動したものでした。
そんな副会長のTさんが
一昨日永眠され
昨夜、家族葬のお通夜前に
友人と二人で
お別れに行ってきました。
御存命中は、
地域の体協で
ハツラツと活動され
いろんな頼まれ事を
快く受けて
笑顔のステキな方でした。
わたしからしたら
そこまて引き受けなくても…。
もっとご自分の時間を
大切にされたらいいのに。
と、感じるくらい
地域の人々のために
尽くされました。
ご家族のかたが
話されるには、
6月くらいには
胸に穴を開けて
呼吸できるようにしないと
苦しむだろう。
と、お医者さまから
言われていたそうですが、
声がでなくなるからそのままで…と
ひたすら
現状を維持されたそうです。
痛み、辛さを
おくびにも出さず
日々は
横になって過ごされ
本当なら
歩けないくらいだったであろうけど
家のなかでは
歩行器を使い
自分でトイレも行かれてた
そうです。
亡くなられた その日は
ちょうど看護士さんが
いらっしゃっていた日で、
もう、オシメでの生活を
考えたほうが…と
オシメのつけかたを教わったと
ご主人は、
おっしゃってました。
その直後に
痙攣が起きて
30秒後に
息を引き取られたそうです。
わたしは、
亡きTさんの棺の前で
今にも目が開きそうな
穏やかなお顔を見ながら、
｢みんなのために最善を
尽くしてくれて、ありがとう｣
と、伝えました。
その瞬間
わたしのですが
鼻から鼻水がスーっと
出たんです。
これ、
不思議なんですが
ヒーリングセッションしているとき、
また、人と話しているときも
そのかたが
癒されたとき
わたしの鼻から
鼻水が出るんです(苦笑)
これは、
どうしようもない事実なんですが…。
だから、
あ～Tさん
癒され、喜ばれたんだなぁ
と、感じたんですね。
｢自分を大事にして
頼まれたことは、
断ればいいのに｣
と、わたしは思っていた
生前のTさん。
しかし、
ご家族に
オシメの世話をさせるという、
そこまで家族に
迷惑をかけてしまうのならば…と、
息を引き取られたのかも
知れないと。
そして、
他者のために
尽くした人生に悔いなし！と、
ご自身の在り方を
肯定して
旅立たれたお姿。
見事な尊厳を
貫いたお姿でした。
どんな生き方でも
自分の道理を通す生き方は、
本当にカッコいい。
不適切な表現かも
知れませんが
敢えて”カッコいい”と
書かせてもらいました。
そのくらい、
素晴らしい旅立ちだったと
思います。
Tさんの町内会での功績を労い
謹んでご冥福を
お祈りいたします。
